親から子へ、子から孫へと
大切に語り継いでいきたい、信州のむかしむかしの話。
もののけたちが繰り広げる全40話を収録。
■信州むかし語りとは
それぞれの巻が「うつわ」であるとするならば、民話やその大胆な再話はもちろん、信州の土壌から生まれたドキュメントや創作をももられる、これまでに試み られたことのなかった「うつわ」である。古代から昭和三十年代ごろまでをむかしとし、伝承として語り継がれてもいなかった雑話でも、手を加えることによっ て感動的に生きいきとよみがえる題材であれば本書に収めている。民話集ではない。そうしたふるさとに残る題材をジャンル別とし、できるだけやさしい言葉で 語り、朗読にもたえうるように配慮した点に特長がある。
和田 登 著 A5判/上製・216頁